「世界は脱原発!」・・・なの?

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zoom RSS 自然エネルギーのための原子力

<<   作成日時 : 2010/09/08 12:33   >>

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さて、予想通りになりましたよ。

ドイツは脱原発・自然エネルギーの国」と叫んでいた人達は、彼の国が日本同様に原子力や(国産石炭の)火力に頼っていると言う現実に、冷静に向き合うべきでしょう。


ドイツは(輸入・輸出を考慮すると)数%とは言え不足電力をフランスから輸入していますし、そうでなくとも電力の約25%は自国の原子力(何故かこのことを忘れている人がいる(笑))。
「脱原発」と言いながら日本と同程度に原子力に頼ってきたわけです。

自然エネルギーの導入を進めて来たとは言え、その発電電力量は石炭火力や原子力を代替するには遥か遠く及ばず。
一昨年辺りからは、電気事業者の国際会議等において、自然エネルギーの不安定性を火力による調整や地域間・国家間の電力網で吸収できず、解列や送電停止が行われていること、さらに、その回数が増え続けていることが報告されてきました。

石炭火力からの切替が進められている天然ガス火力についても、ウクライナへの供給停止等を通じ、ロシアに頼ることのリスクが改めて認識されているところ。

現実問題として計画通りの原子力全廃は全く不可能であり、今回の判断は当然の帰結と言えましょう。


ドイツでは第二次メルケル政権成立直後から連立両党の間でエネルギー政策のすり合わせが行われており、今回の政策の原案が出来上がったのは確か数ヶ月も前。

電気新聞や原産新聞等の業界紙/誌のみならず一般紙でも逐次取り上げられて来ましたので、既にご存知だった方も多いでしょう。


ただ、注意すべきなのは、原発の運転期間の延長に伴う利益に税を課し、徴収したお金を自然エネルギーの開発に用いる、という点。
脱原発を取りやめたわけではないのです。

これについては、以前から電気事業者や産業界から強い反発の声が上がっていました。
現在運転されている原子力発電所に新たに課税する訳ですから、最終的には電気料金値上げの形で消費者が負担することになります。(課税が原因で逆に電気事業者が自然エネルギーへの投資を渋るのではないかとの声も。)

さらに増加する自然エネルギー対策として、事業者は送電網の容量アップや新設も視野に入れなければなりません。


延長された運転期間が終了する頃までに、果たしてドイツがこれらの問題をクリアし、自然エネルギーを導入しているのか・・・・・これは実に興味深い「実験」だと思います。



まあ、思うようには自然エネルギー導入が進まないから原子力廃止を先延ばしにし、自然エネルギーの導入に活用しよう、とそれだけの事ですが。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
アメリカが原発建設を凍結したとのニュースが流れました。
採算が合わないと言っていたように思ったのですが、良くわかりませんので具体的にその事を教えてください。
不思議
2010/10/17 07:21
はい、「米国が原発建設を凍結した」ということはありません。

米国では前ブッシュ政権時に、2010年までに原子力発電所の建設を再開する(少し無理な)計画を立て、許認可プロセスの合理化や初期投資補助のための融資策などをとりました。
結果として、それ程原子力発電所建設には前向きではなかった事業者も含め、多数の電気事業者が建設に名乗りを上げました。
しかしながら、天然ガスの価格が最近は多少なりとも安定傾向にあることや、不況による需要の伸び悩みや業績、建設価格の上昇等が原因で、「多数あるうちの一社が」建設計画を凍結したものです。
これは世界的な不況に突入した時点である程度予想されていたことで、国際機関の報告書(World Energy Outlook (OECD/IEA)あたり?記憶が曖昧です)でもその辺のことに触れていました。
NUCNUC
2010/10/17 20:24
参考


米国の主な新規原子力発電所プロジェクト(2009年1月19日現在。凍結となったのはコンステレーションエナジーのカルバートクリフ3号機。)

http://www.jaif.or.jp/ja/nuclear_world/overseas/image/USNuclear.pdf


Constellation Energy Letter to EDF on UniStar(カルバートクリフ3号機の建設計画凍結に関する文書)

http://files.shareholder.com/downloads/CEG/1040529635x0x410084/e27369a0-ce85-432f-bfad-e17ddce4f8f2/101510_-_EDF_letter.pdf


NUCNUC
2010/10/18 22:21
カルバートクリフ3号機の炉型は、フランスのアレバ社が開発した改良型原子炉「EPR」を、アメリカ向けにマイナーチェンジしたものです。

EPRは初号機がフィンランドのオルキルオトで建設中ですが、品質管理や規制対応の不備、その他の問題で工程が大幅に遅れ、これに伴い建設費用も当初計画から増大しており、電気事業者とプラントメーカーとの間で訴訟にまで発展しています。

NUCNUC
2010/10/18 22:45
完全に建設の可能性がなくなった訳ではない模様です。
もともとカルバートクリフ3号のプロジェクトはCE社が単独で進めていた訳ではなく、フランス電力公社(EDF)と50%ずつ強力して設立したユニスターが計画していたもの。(設備管理・技術面はEDF、運用面はCEが担当)
CE社は手を引いたものの、EDF側は残っており、CE社に代わる新たな提携先が見つかればプロジェクト継続の可能性もありそうです。

情報源
http://www.world-nuclear-news.org/C_Constellation_moves_for_quick_resolution_1510104.html

NUCNUC
2010/10/19 17:53
本当に予想通りになりましたね!
さて
2011/04/24 22:34
 お久しぶりですなあ。
 「スペクトル」を分析してみて、「Unit3は超超小規模核爆発の疑い極めて濃厚」なのに「水素爆発」と言うし・・・疲れる。
 こんなときは海外のニュースを聞いたほうがいい。
 自分達の国に降りかかるので、物凄く真剣に論じている。
 原子力はは既存原発より溶融塩炉(LFTR)のカタを持っていて、米国では、そっちの議論などが華々しい
 今回甲板女性水平が被曝して裁判にnatteru
http://www.nuclearhotseat.com/1610/
適当X
2014/01/07 15:15

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